【医師が解説】赤ちゃんの「突発性発疹」ってなに?

こんにちは、ゆうスキンクリニック皮膚科医の森しほです。
赤ちゃんが急に高熱を出すと、ママやパパはびっくりしてしまいますよね。
特に、元気そうなのに熱だけが続くと「どうしたんだろう…?」と不安になることも。
高熱のあとに発疹が出てきたら、さらに慌ててしまいますよね。
今回は、赤ちゃんによくある「突発性発疹(とっぱつせいほっしん)」について解説します。
◆ 突発性発疹ってどんな病気?
「突発性発疹」は、生後6ヶ月〜1歳半ごろの赤ちゃんに多く見られるウイルス感染症です。
ヒトヘルペスウイルス6型または7型というウイルスが原因で、
保育園に通い出した赤ちゃんが一度はかかる、いわば“通過儀礼”のような病気です。
◆ どんな症状が出るの?
大きく分けて次の2つの段階に分かれます。
① 突然の高熱(38~40℃程度)
• 2〜3日間続きます。
• 鼻水や咳などはほとんどなく、機嫌が比較的良いこともあります。
• ただし熱性けいれんを起こすこともあるので、注意が必要です。
② 熱が下がったあとに発疹が出る
• 解熱と同時〜翌日に赤い発疹が体・顔に出てきます。
• 発疹はポツポツと全体に広がりますが、かゆみや痛みはありません。
• 数日で自然に消えていきます。
◆ 発疹が出たとき、感染力はあるの?
これはよくあるご質問です。
実は、突発性発疹のウイルスは、発疹が出るころにはほとんど感染力がなくなっています。
ウイルスが活発なのは主に発熱している時期です。
熱が下がって発疹が出てくるころには、体内のウイルスはすでにおさまってきており、
他の人にうつす可能性はかなり低くなります。
ですので、発疹が出てからの外出は基本的に問題ありません。
◆ 保育園や幼稚園にはいつから登園できる?
以下の条件を満たしていれば、外出はOKです◎
• 熱が下がっている
• 食欲があり、普段どおりに遊べる
• いつもどおり機嫌よく過ごせている
厚生労働省のガイドラインでは、突発性発疹は登園停止の対象ではありません。
保育園や幼稚園によっては独自の登園基準があるため、必ず園に連絡・相談してから登園してくださいね。

◆ 気をつけたいポイント
★高熱時は水分補給をしっかりしましょう。
★熱性けいれんに注意が必要です。
★発疹時 特別なケアは不要ですが、かゆみがあれば保湿を。
★感染力 発熱中はあり/発疹時はほぼなし
★登園OKの目安 解熱+元気・食欲あり+医師の判断 or 園の許可
◆ 受診のタイミングは?
以下のような場合は、医療機関への受診をおすすめします。
• 熱が3日以上続く
• 水分をとれず、ぐったりしている
• 発疹が強く、かゆみ・じくじく・腫れがある
• けいれんや意識がもうろうとしている
◆ おわりに

突発性発疹は、赤ちゃんの成長の中でよくある病気のひとつです。
発疹が出ると「うつるのでは…?」と心配になるママも多いですが、
発疹が出た時点では感染力はほぼないので安心してくださいね。
不安なときは、いつでも皮膚科にご相談ください。
赤ちゃんもママも、安心して過ごせるようお手伝いします。
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