コラムニスト対談
作家、コラムニストのyuzukaさんと当院の森医師が対談しました!
顔を出した後に、何百件と寄せられた「ブス」という言葉。ブスに悩んで、ブスを治そうとしても無理で。だけど私はもう、昔みたいには傷つかなかった。やっとたどり着いた「自信の手に入れ方」について書いたから、コンプレックスを抱えて悩む、たくさんの人に届いて欲しい。https://t.co/rGJ7JHW2ql
— yuzuka@新刊予約受付中 (@yuzuka_tecpizza) January 16, 2020
森: yuzukaさん、お会いできて嬉しいです!
よろしくお願いしますー!
yuzukaさん(以下y):よろしくお願いします。
森:yuzukaさんの記事拝読しました!
ポリコレの押し付けと批判されがちな映画なんかが、今大人である私たちのためだけに作られているわけではなくて、子供達のより良い未来のために作られているんじゃないか、という…。
言われてみれば本当にその通りで、記事の中の
「端的に言えば、「お前のためにやっていない」である。」
という部分、胸に響きました…!!
y:わー、読み込んでくださってありがとうございます。
森:日刊SPA!さんの記事も、すごい迫力で、読んでいて本当に引き込まれました。
y:ありがとうございます。
自分の記事を目の前に並べながらお話しするのはなんだか恥ずかしいですね…。
森:勢い余ってプリントアウトしてきてしまいました。
あの、こんなこともう何回も何回も言われているとは思うのですが…
整形前のyuzukaさんのお写真、beforeの時点でじゅうぶんにお綺麗で、しかも魅力的ですよね?
10人に見せたら10人が美人だと言うと思うんですよ。
y:いやいや、これはメイクもしているので…。
森:メイクは皆さんしてまして。
何か気にされるきっかけがあったんでしょうか。
y:以前は顔出ししないまま恋愛系のコラムなども書くお仕事をしていたので、「顔出ししてないのにこんなことを書いて」みたいな批判をされることもあったんです。
イベントでは顔出しをしていたんですが、見た目のことで嫌なことを言われることもあって。もちろん面と向かってではなくて陰でですけど。
森:陰口なんて、大抵は言っている本人が「自分一番傷付くワード」を投げ付けてるだけなんだろうと思いますが…。
でも、言われる方はしんどいですよね…。
y:親しい人は、気にしないでいいと言ってくれていたんですよね。でも私が気になってしまった。
それで、いっそのこと納得行くまで整形してから顔出ししていこうと決意したんです。
森:強いです!
もともと、ご自身のお顔で変えたいところがあったということでしょうか?
y:実は私の母が「女の子は美人でないと幸せになれない」という考え方をしていたんです。
それで幼い頃から、母から「ブサイク」だとか言われることがあって。関西なので、軽い感じでそういった言葉を使う文化というのもあるんですけど。
森:そうなんですね?!
y:そうですね…。
関西ですと、たとえば自分の子供を褒められたときなんかに「いやーブスやでー?」という感じで軽く言う人はよくいます。言われた方も「ブスちゃうわー!」と明るく返す、みたいな。
森:な、なるほど…。
いや私はそれすらもどうかと思いますけども…。
y:まぁ、そういった文化、というのもあるんです。
ただ、私にとってはその言葉は重くて…。
母は私を思い通りに育てたいという気持ちが強かったようで、母の理想通りに振る舞わないと否定される。つらいので、しばらく疎遠になっていました。
森:見た目についての批判がyuzukaさんに響いた理由が謎だったのですが、お母様のお話を聞いて腑に落ちました。
整形前でもじゅうぶんお綺麗とは思いますが、私はyuzukaさんの整形手術には意味があったと思うんですよ。
8時間もの手術に術後の痛みや苦しさ…そこから「ブスと呼んだヤツへの恨みが爆発」と記事にあるのを拝見して、「これはもう、ひとつの出産じゃん」と思ったんです。
「なんとなく誰かの言葉に影響されて、なんとなくモヤモヤしながら、自分の見た目も誰かの気まぐれな意見に合わせて…」というしんどい人生を送ってしまう人もいるわけじゃないですか、誰の人生かわからないような。
yuzukaさんは、手術を経て自分の体の主権を取り戻したというか…。
心無い言葉を投げ付けてくる「他者」への怒りを強く意識して、自分で選んだ自分の姿になったんじゃないかなと。
ひとつ気になるのは、整形手術に対して、お母様はどんな反応だったんでしょうか??
y:整形した後、特に反応は無かったですね。距離をおいていて、会う機会ももっていなかったので。
森:そうなんですね…。
親子の関係って他人から見てああだこうだ言えるような問題じゃないですよね、本当は愛情があるとか無いとかそんな単純な話でもないでしょうし。
客観的に発言がひどいかどうかよりも、それでyuzukaさんがつらかったどうかが大事だと思います。
y:はい。
でも、夫の希望で、母との関係を修復して欲しいと言われて、母と会うことになったんです。
森: …どうなりました?
y:子供が出来たことを伝えると、「あんたに似たらどうするの」「女の子だったらどうするの」と。
それに対して、夫は怒ってくれました。
森:怒ってくれたんですね、心強いですね。
y:母には「子供の前では言わないで」と伝えました。
たまに気を抜くとそういった発言が出そうになることもありますが、以前よりずっと抑えてくれています。
森:これからも適度な距離感を保った関係でいられるといいですよね…。
y:物理的にも距離があるので、まぁなんとかやっていけそうです。
森:一番近くで支えてくれているご主人が理解してくれているなら、だいぶ違いますよね。
ご主人は美容についてはどんなお考えなんですか?
y:夫自身は、ずっと肌荒れに悩んでいたようです。
沖縄出身なのですが、やはり「男は男らしく!」という価値観があって。
お肌について悩んでいるということも相談しにくい雰囲気だったようです。
なので、「ニキビをつぶしたらダメ」という知識も無くてニキビを悪化させてしまったり。
森:ニキビをつぶしたり、炎症がひどくなるまで放置して、クレーターが残ってしまっている男性は多いですね。
y:「脂でニキビが出来るんだから、保湿したらニキビが出来るんじゃないか」というような思い込みもあって、お手入れも難しい状況だったり。
スキンケアって、女性向けの情報は溢れていますけど男性向けの情報はなかなか浸透していないんですよね。
森:なるほど、乾燥が原因でも肌荒れが起きるだとか、そういった知識に触れる機会って男性だとなかなか無いかもしれないですね…。
お肌のケアをするということそのものに恥ずかしさだったり抵抗感がある男性もまだまだ多いですし。
y:そうなんです。
人に相談できずに悩んでいて、肌荒れのせいで会話する時に人の目を見れないこともあるくらいで…。
皮膚科を受診しても良くならなかったので、頑張ってもムダかもしれないと思ってしまったようです。
森:一度出来てしまったお肌の凹凸は、保険診療だけではなかなか難しいかもしれませんね…。
美容医療ですとレーザーで凹凸を改善したりという施術もありますが。
y:そういった施術が身近になってくれると、男性自身も、お肌に悩む彼氏がいる女性も嬉しいでしょうね。
森:大切な人が自分自身を好きになって前向きになってくれるのって、一番嬉しいですよね。
◎最近は子育て中で余裕がない
森:そういえばyuzukaさんご自身は、最近は美容についてはどのような感じなんですか?
y:今は子育て中でなかなか自分のケアをする余裕が無くて。とにかく睡眠不足で、筋トレをする気力も無いくらいです。
森:それは…本当にお疲れ様です…。
y:「もうお母さんなんだからいいじゃん」みたいな意見も目にすることがありますけど、そういうことじゃないんですよね。
異性にどう見られるかじゃなくて、自分がどうありたいかの問題です。
森:わかります。
美容はモテのためだけじゃないですからね。
体力回復を最優先にしつつ、無理ない範囲でケアしてくださいね。
いつでもお手伝いします!
yuzukaさん、お忙しい中貴重なお話ありがとうございました!
元精神科、美容整形外科の看護師や夜の仕事などの経歴から、赤裸々な実体験や知見をもとに綴るTwitterや取材記事が話題を呼び、ウェブメディアでのコラム・書籍の執筆に至る。
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