軟膏の塗り方のコツは…宙に浮くティッシュ?!
今日は軟膏の塗り方についての説明です。
軟膏はしっかり塗ろうと意識していても、皆さん塗る量が少なくなりがちです。
チューブの軟膏の場合、
人差し指の先から第一関節までのおよそ0.5グラムが適正です。
この量を手のひら2枚分の面積に塗るとちょうど良いと言われています。
ちなみに、
皮膚科では1FTUという単位を使います。
これ、試してみるとわかりますが、結構ぺとぺとになります。
これだけの量の軟膏を塗ったところに、
ティッシュを貼り付けると、ティッシュが貼り付けて落ちないくらいです。
ちなみに、特にアトピーの方などに多いのですが、
ステロイドのお薬の副作用を心配するあまり、お薬の量を控えめにしてしまう方がいらっしゃいます。
塗る量を少なくしたり、頻度を少なくしてしまうと、
お薬の効きが悪くなって、炎症を繰り返してしまいやすいのです。
結果的に、お薬を使う期間が長くなってしまうため、副作用のリスクも上がってしまうということにもなりかねません。
また、痒みが治まったとしても、ステロイドのお薬をすぐに止めるのは避けましょう。
やめるタイミング、止め方についても、お薬を処方した医師とよく相談してください。
かゆみだけでなく、
お肌の赤み、ゴツゴツ、ざらざらした感じなどがすべておさまるまで治療を続ける必要があるケースもあります。
お肌がすべすべになるまでお薬を使っておいた方が良いというパターン、
すべすべになってから毎日塗っていたお薬を週に3回程度続けるといったパターンなどもあります。
(プロアクティブ療法といいます)
お薬は自己判断で中止しないように気をつけてくださいね。
この記事の筆者
森しほ
ゆうスキンクリニック治療最高責任者
皮膚科医/産業医/抗加齢医学会専門医
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