漫画家うえはらけいた先生の 【仕事に行きたくない人への処方箋】
新人コピーライターの成長を描く漫画『ゾワワの神様』で話題のうえはらけいた先生と、当院の森医師が対談しました!
◎うえはらけいた先生とお仕事
森: よろしくお願いします!
『ゾワワの神様』出版おめでとうございます…!Twitterでずっと拝見していたので本当に嬉しいです!!
うえはらけいた先生(以下う):ありがとうございます!
森: まず、タイトルの「ゾワワの神様」というネーミングがとっても印象的ですよね。
う:はい、
この漫画は僕が広告業界で働いていたときの経験をもとに描いているのですが、仕事で出会った「鳥肌の立つような体験」を「ゾワワの神様」と名付けたんです。
森:読んでいて「ゾワワ」の連続でした。
ゾワワポイントに付箋をつけていたんですが、付箋が足りなくなってしまって…
う:うわぁ、こんなに付箋を?!
森:うえはら先生はもともと漫画家を目指されていたんでしょうか。
う:小学生の頃は漫画家になりたいと思っていましたが、子供の憧れという感じで…。
絵を描いたりしたけれどもストーリーのある漫画を描いたことはほとんどなかったですね。
森:新卒でコピーライターになられたということなので、広告業界への興味は昔からあったんですか?
う:もともと、子供の頃はテレビっ子だったんですよ。 何が好きかというと、CMが好きだったんです。
森:CM?!アニメとかではなくですか…!
う:はい、CMが好きで、お気に入りのCMを録画したビデオなんかを作ったりもしていました。
森:良い意味で突き抜けてますね…、すごいです。 お気に入りのCMはどんなものだったんでしょうか??
う:『プロバイダーゼロ』、わかりますか?海外の映画みたいなCMなんです。 外国人が出ていて、字幕があって、まるで15-30秒に凝縮されている映画のようなんですよね…。
森:YouTubeでチェックします…!!
う:あとは、AC(公益社団法人ACジャパン)のCMで、『黒い絵』。 ACのCMは、今はマイルドになっていますが、昔は尖っていたんですよ…! 2分くらいの長めのCMで、ストーリー性が強いんです。その頃からストーリーに対しての憧れがあったのかもしれません。
森:なるほど…チェックしてみます!
う:広告って、世の中から疎まれるじゃないですか。
YouTubeなんかで広告が流れると死ぬほどジャマですよね?
森:広告業界の方にそれを言っていいのかわかりませんけど、確かにジャマですね…! でも確かに、CMは短い中にも強いメッセージが込められていることがあって面白いですよね。
う:そうなんです。
そんなところに惹かれて、昔から広告業界にも興味があったんです。
高校三年生の時は美大受験も考えましたが、
対策が遅くなってしまったので担任の先生から「手遅れだろう」と言われてしまって、一旦は美大進学を諦めて、絵以外の製作に関わりたいと思うようになりました。
そこで、新卒では広告業界に入ったんです。
森:そこから『ゾワワの神様』のお話につながるわけですね。
『ゾワワの神様』のストーリーは前々からあたためていたんでしょうか。
う:そうですね、広告業界に入ると、たくさんの変わった人に出会って衝撃を受けました。
いつかこの体験を漫画にしたいなと考えていたんです。
29才の時、一念発起して会社を辞めて、美大に入りました。
初めて漫画を描いたのが、美大の卒業制作だったんですよ。
その時はゾワワではなく別のテーマでしたけど。
森:そうなんですね! 私、『ゾワワの神様』も好きですけども、先生の他の作品…『アバウトアヒーロー』も大好きなんです。
う:嬉しいです!
『アバウトアヒーロー』は、ダイレクトに僕の気持ちがこもっている漫画なんです。
今一番描きたい漫画なので、どこかで時間を割いて続きを描こうと思っています。
森: 『アバウトアヒーロー』の続きも楽しみにしています…!!
『ゾワワの神様』を描き始めたきっかけは何だったんでしょう?
う:広告系就活サイトの「マスナビ」さんが声をかけてくれたのがきっかけですね。 広告業界を志望する学生さんを増やしたいということで、実際に広告業界で働いていた経験を活かして描いてほしいというお話だったんです。
森: 広告業界って煌びやかなイメージしかなかったので、内部のお話がわかって新鮮でした!
私、広告業界の方ってもう別世界の人たちというか…
パパッと閃いてCMを作っていると思っていたので、『ゾワワの神様』を読んで衝撃でした。
当たり前かもしれないんですが、広告業界の人も人間で、悩みながら働いているんだなぁ、と。
まったく他人事に思えなくて、主人公に自分を重ねて読んでしまいました!
全然違う業界にいるのに、不思議です。
う:それはよかったです。
広告業界の良さを伝えるだけでなく、もっと広く…世の中で働いている人全体に響くようにと
考えて描いたので!
森: なるほど…!
それで賞(※)を獲得されたんですよね。
受賞されて、どんなお気持ちでしたか??
※2022年 WORK DESIGN AWARD コンテンツ部門 受賞
「日本の働き方をアップデートしている活動」に与えられる賞を受賞
う:そうですね。
ありがたいことに、「日本の働き方をアップデートしている活動」と評価していただけました。
実は僕自身、仕事に行くのがイヤだった時期もあって…。
日曜の夜には、あーまた仕事かなんて憂鬱になることもありました。
漫画を読んだ人が、少しでも仕事に行くのが楽になってくれたらいいなと思います。
働いたことがある者の立場から、仕事も悪くないよと伝えたいんです。
今仕事がつらいと思っている人にこそ『ゾワワの神様』を読んでもらいたいですね。
◎広告業界と美容
森:広告業界の方って華やかでおしゃれなイメージですが、みなさん美容には気を使われているんでしょうか。
う:営業さんは見た目に気を使いますね!
気を使わないと、上司に怒られることもあります。
ただ、コピーライターはあまりクライアントの前に出ることもなくて、もくもくと篭って作業に打ち込む感じなので、見た目に気を使わない人が多いでしょうね。
森:お忙しいんですね…!
う:はい、「美容どころじゃない!」という感じです。
CM撮影に立ち合うことも多いので、土日もつぶれますし…。
森:大変なお仕事ですね…。
昼夜なく作業されて、その後すぐにクライアントの前でプレゼンする、ということもよくあるんでしょうか。
う:ありますね!
あまりにヨレヨレなので、「その状態でクライアントに会うのか?!」と営業さんが困ることも…。
男性が多い業界なので、無精髭があったりすることも。
森:昼夜なく働いていたら仕方ない部分もありますが、そのままクライアントの前に出るのは気が引けますね…!
広告業界だとか忙しい人こそヒゲ脱毛していたらいいのにと思いますね。
う:そうですね。
ハードワークで身だしなみに気を配る余裕がないからこそ、余裕があるときに整えておきたいですね。
うえはらけいた先生、ありがとうございました!ありがとうございました!
当院は、男女比が4:6でヒゲ脱毛も人気の施術です!
2015年に退職し、多摩美術大学に編入。以降漫画を描き始める。
卒業後にデザイナーとして広告の現場に戻るが、2020年4月に漫画家として独立。
2022年にWORK DESIGN AWARD コンテンツ部門 受賞。
主な作品
『ゾワワの神様』『コロナが明けたらしたいこと』etc
(予約が埋まっていても診察可能ですのでお気軽にお越しください。)
各メニューの詳細や料金等は下記ページをご覧ください
当院は新宿・池袋・上野・横浜の 4箇所で運営しております。お気軽にご連絡下さい。