子どものイボができたら?原因や治療、プールはどうする?【皮膚科医がわかりやすく解説】
こんにちは、ゆうスキンクリニック医師の森しほです!
お子さんの手や足に
「イボができた」
「なかなか治らない」
「水いぼってプールに入っていいの?」
と心配になる保護者の方は多くいらっしゃいます。
今回は、お子さんによくみられる「普通のイボ(尋常性疣贅)」と「水いぼ(伝染性軟属腫)」について、
原因や治療、日常生活で気をつけることをご紹介します。
◆ 子どものイボ(尋常性疣贅)の原因は?
手足にできる「イボ」の多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが
皮膚の小さな傷から入り込むことでできます。
お子さんは転んだり、手足に細かい傷ができたりすることが多いため、
大人よりイボができやすい傾向があります。
イボ自体は悪いものではありませんが、
- 少しずつ大きくなる
- 数が増える
- 家族にうつることがある
- 自分の別の場所にも広がることがある
ため、早めの治療がおすすめです。
◆ イボで気をつけること
ご家庭では次のことを意識してみてください。
- イボをむしらない
- 爪でいじらない
- 爪を短くしておく
- タオルはなるべく共用しない
- 足裏のイボは裸足で歩く場所では注意する
特にお子さんは気になって触ってしまうことが多いため、広がる原因になることがあります。
◆ 皮膚科ではどんな治療をするの?

もっとも一般的なのが液体窒素による凍結療法です。
マイナス196℃の液体窒素でイボを凍らせ、少しずつウイルスに感染した皮膚を取り除いていきます。
治療時間は数秒程度ですが、
- 少し痛みを感じる
- 当日は赤くなることがある
- 水ぶくれになることもある
などの反応が出ることがあります。
これらは治療による正常な反応であることがほとんどです。
◆ 凍結療法は1回で終わる?
実は、1回で治ることは少なく、何回か繰り返す治療になることが多いです。
通常は2〜3週間おきに治療を行い、
- イボが少しずつ小さくなる
- 表面が平らになる
- 芯がなくなる
ことを確認しながら治療を続けます。
数回で治ることもあれば、大きさや場所によっては10回以上かかることもあります。
途中でやめてしまうと再発しやすいため、少しずつ根気よく治療していきましょう。
◆ 自費治療「オキサロール外用」という選択肢
当院では、ご希望の方にオキサロール外用をご案内することがあります。
オキサロールはビタミンD製剤で、イボに塗ることで皮膚の免疫反応を高め、改善を助けることが期待されています。
ただし、
- すべてのイボに必ず効くわけではありません
- 保険適応外となるため自費診療です
- 医師が適応を判断してご案内します
痛みが少なく、ご自宅で続けられる治療法として選ばれる方もいらっしゃいます。
◆ 水いぼ(伝染性軟属腫)って何?
水いぼは、普通のイボとは別のウイルス、伝染性軟属腫ウイルスによる感染症です。
白っぽくツヤのある小さな粒ができ、
- わき
- お腹
- 肘の内側
- ひざの裏
など、皮膚がこすれやすい場所によくできます。
特に幼稚園や保育園のお子さんによくみられます。
◆ 水いぼで気をつけること
水いぼはかゆみがあると広がりやすくなります。
掻きこわすことで、
- 数が増える
- 兄弟へうつる
- 自分の体中へ広がる
ことがあります。
乾燥や湿疹があるお子さんは特に広がりやすいため、保湿や湿疹の治療も大切です。
◆ 水いぼの治療
治療方法にはいくつかあります。
- 専用のピンセットで取り除く
- 経過をみる
水いぼは自然に治ることもありますが、その間に数が増えてしまうことも少なくありません。
痛みや年齢、水いぼの数、ご家庭の希望などを相談しながら治療方針を決めていきます。
◆ 水いぼがあってもプールに入れる?

いちばん受けるご質問がこちら、「プールに入ってもいい?」です。
基本的には、水いぼがあってもプールに入ることは可能です。
プールの水を介して感染することはほとんどないと考えられています。
ただし、
- タオルの共用は避ける
- ビート板や浮き具の共用は注意する
- 水いぼを掻き壊さないようにする
- ラッシュガードなどで覆える場合は覆う
といった配慮をすると安心です。
園や学校によってルールが異なる場合もありますので、その際は施設の方針に従ってください。
◆ 気になるイボは早めにご相談ください
イボも水いぼも、早めに治療を始めることで広がりを抑えられることがあります。
「ただのイボかな?」と思っていても、実は別の皮膚の病気ということもあります。
ゆうスキンクリニックでは、お子さんができるだけ安心して治療を受けられるよう、
ひとりひとりに合わせた治療をご提案しています。
気になるできものがありましたら、お気軽にご相談ください。
この記事の監修

森しほ
ゆうスキンクリニック治療最高責任者
皮膚科医/産業医/抗加齢医学会専門医
皮膚科のことなら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
あなたのお力になれるよう、全力で診療させていただきます。
