軟膏(ぬり薬)は「量」と「順番」が大切です|正しい塗り方を知って効果を高めましょう

こんにちは、ゆうスキンクリニック医師の森しほです!

「薬をもらったけれど、どのくらい塗ればいいのかわからない」
「薄く塗ったほうが肌に優しい気がする」
「保湿剤と薬、どちらを先に塗るの?」

診察室でも、このようなご相談をよくいただきます。

実は、ぬり薬は量と塗る順番によって、効果の出方が変わることがあります。

今回は、お子さんから大人まで知っておきたい「正しい軟膏の塗り方」について解説します。

つまり、睡眠不足は「土日にまとめて返済すればOK」というものではないのです。

ポイント1:ぬり薬は「少なすぎ」が多い?

「薬だから少しだけでいいかな」と、薄く伸ばしてしまう方は少なくありません。

しかし、皮膚の炎症をしっかり抑えるためには、必要な量をきちんと塗ることが大切です。

目安になるのが「FTU(フィンガーチップユニット)」という考え方です。

これは、

大人の人差し指の先から第一関節まで出した軟膏の量

を1FTUとする方法です。

1FTUは、おおよそ大人の手のひら2枚分の範囲に塗る量の目安になります。

つまり、

人差し指1本分の軟膏=両手のひら2枚分に塗れる量

です。

ポイント2:「ぺったり」が正解です

「そんなに塗るの?」と驚かれる方もいますが、ぬり薬は薄く膜を作るように塗ることが大切です。

目安としては、

  • 肌につやが出る
  • 触るとしっとりする
  • ティッシュを置くと少しくっつくくらい

が適量です。

逆に、塗った直後でも肌がサラサラしている場合は、量が少ない可能性があります。

もちろん、薬の種類や部位によって適量は変わりますので、
医師や薬剤師から指示がある場合はそちらを優先してください。

ポイント3:保湿剤と治療の薬、塗る順番は?

アトピー性皮膚炎や乾燥肌、ニキビなどでは、

  • 保湿剤
  • ステロイド外用薬
  • ニキビ治療薬
  • 抗生剤の軟膏

など、複数の塗り薬を使うことがあります。

このとき基本となる順番は、

① まず保湿剤

② 次に治療のお薬

です。

保湿剤は肌全体の乾燥を防ぐため、広い範囲に塗ります。

そのあと、炎症やニキビなど「治したい部分」に必要なお薬を塗ります。

なぜ保湿剤をあとに塗らないの?

「薬を塗ったあとに保湿したほうが、保湿剤で守れる気がする」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、治療薬のあとに保湿剤を広い範囲へ塗ると、
薬を必要以上に周囲へ広げてしまったり、薄めてしまったりする可能性があります。

そのため、

保湿剤で肌の土台を整える → 必要な場所へ治療薬を塗る

という順番がおすすめです。

症状が良くなっても、自己判断で急にやめないようにしましょう

赤みやかゆみが治まると、「もう治ったから」とすぐに塗り薬をやめたくなるかもしれません。

しかし、見た目はきれいになっていても、皮膚の中ではまだ炎症が残っていることがあり、
自己判断で急に中止すると再発を繰り返してしまうことがあります。

症状に応じて、塗る回数を少しずつ減らしたり、保湿を続けたりすることも大切です。

塗り薬を終了するタイミングや減らし方は、診察のうえで医師と相談しながら進めましょう。

お子さんの肌こそ「正しい量」が大切

子どもの肌は大人より薄く、乾燥や刺激の影響を受けやすい一方で、
「薬を怖がって少なく塗る」ことで炎症が長引いてしまうこともあります。

大切なのは、

「薬をたくさん塗ること」ではなく、

必要な場所に、必要な量を、正しく使うこと

です。

塗り薬は、正しく使えば肌を守る大切な味方になります。

「どのくらい塗ればいいかわからない」
「この薬の順番で合っている?」
という場合は、自己判断せず医師や薬剤師に相談してください。

毎日のスキンケアの小さな工夫が、お子さんの健やかな肌づくりにつながります。

この記事の監修

皮膚科 森医師

森しほ

ゆうスキンクリニック治療最高責任者
皮膚科医/産業医/抗加齢医学会専門医
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