目の周りの白いプツプツ、これ何?稗粒腫(はいりゅうしゅ)の原因・自分でできるケア・皮膚科での治療

こんにちは、ゆうスキンクリニック医師の森しほです!
「目の周りに白い小さな粒ができた」
「ニキビみたいだけど、押しても出てこない」
「ずっと同じ場所に白いポツポツがある」
そんなお悩みで皮膚科に相談にいらっしゃる方の多くが、稗粒腫(はいりゅうしゅ)です。
ごくごく小さいものですが、顔にあると意外と目について気になってしまいますよね…。
今回は、稗粒腫ができる原因や日常で気をつけたいこと、自分でできる対応、
皮膚科での治療について解説します。
◆ 稗粒腫(はいりゅうしゅ)とは?
稗粒腫とは、皮膚の浅い部分に角質(古い皮膚の成分)がたまってできる小さな袋状のできものです。
大きさは1〜2mm程度のことが多く、
・白色〜乳白色の小さな粒
・目の周り、まぶた、頬、鼻の周囲にできやすい
・痛みやかゆみはほとんどない
という特徴があります。
見た目が白ニキビに似ていますが、ニキビとは原因が異なります。
ニキビは皮脂やアクネ菌、毛穴の詰まりなどが関係しますが、
稗粒腫は主に角質が皮膚の中にたまることによってできます。
◆ 稗粒腫ができる原因
① 皮膚への刺激や摩擦
稗粒腫は、皮膚への刺激をきっかけにできることがあります。
例えば、
・目元をこする癖
・クレンジングで強くこする
・洗顔時の摩擦
・タオルでゴシゴシ拭く
などです。
特に目の周りは皮膚が薄く、とてもデリケートな場所です。
「汚れが残っているからできる」というわけではありません。
むしろ、洗いすぎやこすりすぎが刺激になることもあります。
② 肌のターンオーバーの乱れ
皮膚は日々生まれ変わっていますが、
何らかの原因で古い角質がうまく排出されず、皮膚の中に残ると稗粒腫になることがあります。
乾燥して肌のバリア機能が低下している場合も、角質が厚くなりやすくなります。
③ 体質によるもの
稗粒腫は特別珍しいものではなく、子どもから大人まで幅広い年代で見られます。
特に大きな原因がなくてもできることがあります。
「スキンケアが悪かったのかな」
「肌が汚れているのかな」
と心配される方もいますが、そういうものではありません。
◆ 稗粒腫を増やさないために気をつけたいこと

① 目元をこすらない
目元の皮膚は非常に薄い部分です。
メイク落としの時も、
・ゴシゴシこすらない
・優しくなじませる
・タオルで押さえるように水分を取る
ことを意識しましょう。
② 保湿をする
乾燥すると肌のバリア機能が低下し、角質がたまりやすくなることがあります。
化粧水だけで終わらず、乳液やクリームなどで水分を逃がさないケアをしましょう。
③ 紫外線対策
紫外線は肌の老化だけでなく、肌のターンオーバーの乱れや乾燥にも関係します。
日焼け止めなどで日常的な紫外線対策を行いましょう。
④ スクラブやピーリングのやりすぎに注意
「角質が原因なら削ればいいのでは?」と思う方もいますが、
強い刺激は逆効果になることがあります。
肌状態に合わせたケアが大切です。
◆ 自分で潰してもいい?
稗粒腫は白い粒なので、
「針で穴を開けたら取れそう」
「押したら出てきそう」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、自分で取るのはおすすめしません。
理由は、
・皮膚を傷つける
・感染の原因になる
・赤みや色素沈着が残る可能性がある
ためです。
特に目の周囲は傷跡が残りやすい場所なので、無理に触らないようにしましょう。
◆ 皮膚科ではどうやって治療する?

皮膚科では、まず本当に稗粒腫なのかを確認します。
似たように見えても、別のできものの場合があるためです。
稗粒腫の場合は、細い針や専用の器具で表面をごく小さく開け、
中にたまった角質のかたまりを取り出す処置を行います。
イメージとしては、
「小さな穴をちょこっと開けて、中身を取り出す」
という処置です。
処置は、
・その場ですぐ終わる
・数分程度でできることが多い
・麻酔を使わずに行うことが多い
・処置後は通常の生活が可能
という比較的簡単な治療です。
◆ 稗粒腫は保険で治療できる?
稗粒腫は、皮膚科で診察のうえ保険診療で処置できる場合があります。
「顔の白いポツポツだから美容治療かな?」と思われる方もいますが、
皮膚科でよく診療している皮膚トラブルのひとつです。
気になる場合は、まず皮膚科で相談してみましょう。
◆ 放置しても大丈夫?
稗粒腫は良性のできもので、健康上大きな問題になることはほとんどありません。
自然に目立たなくなることもあります。
ただ、
・顔なので見た目が気になる
・メイクで隠しにくい
・数が増えてきた
・本当に稗粒腫なのか不安
という場合は、皮膚科で相談すると安心です。
◆ まとめ
稗粒腫は、
✓ 皮膚の中に角質がたまってできる白い小さな粒
✓ ニキビとは原因が違う
✓ 摩擦を避け、保湿を意識することが大切
✓ 自分で針などで取るのはおすすめしない
✓ 皮膚科では細い針などで開けて、その場で取り出せることが多い
✓ 保険診療で対応できる場合がある
という特徴があります。
「小さいから大丈夫」と思っていても、顔にあると気になる稗粒腫。
短時間の処置で改善できることもありますので、気になる方はお気軽に皮膚科へご相談くださいね。
ゆうスキンクリニックでは、保険診療の皮膚トラブルから美容のお悩みまで、
患者さん一人ひとりのお肌の状態に合わせた診療を行っています。
この記事の監修

森しほ
ゆうスキンクリニック治療最高責任者
皮膚科医/産業医/抗加齢医学会専門医
皮膚科のことなら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
あなたのお力になれるよう、全力で診療させていただきます。
