ステロイドを処方された方へ

アトピーの方へ
ステロイドは「しっかり塗る」が大切です
アトピー性皮膚炎では、皮膚に炎症(赤みやかゆみ)が起きています。
ステロイド軟膏は、その炎症を抑えるためのお薬です。
副作用を心配される方も多いのですが、
- 少しだけしか塗らない
- 1日1回に減らしてしまう
- 良くなったと思ってすぐやめる
といった使い方をすると、炎症が十分に治まらず、かえって長期間ステロイドが必要になることがあります。

基本は1日2回
ステロイド軟膏は、基本的に朝・夜の1日2回塗ります。
※必ず医師の指示に従ってください。
保湿剤と一緒に使う場合
保湿剤とステロイド軟膏が処方されている場合は、
保湿剤 → ステロイド軟膏
の順番で塗ってください。
なお、ステロイドには強さの違いがあり、塗る場所によって使い分けることがあります。処方されたお薬をご確認ください。
どのくらい塗ればいいの?

目安は 1FTU(フィンガーチップユニット) です。
1FTUとは、人差し指の先から第一関節までチューブから出した量のことです。
この量で、おおよそ手のひら2枚分の面積に塗ることができます。
思っているより多めで、
「少しテカる」「ティッシュが軽く付く」くらい
が適量です。
ステロイドは「火を消す薬」
ステロイドはよく、
「火事の火を消す薬」
に例えられます。
火が完全に消えていないのに水をかけるのをやめると、また燃え始めてしまいます。
皮膚の炎症も同じです。
アトピーでは、
- カサカサしている
- 触るとざらざらする
- 乾燥している感じがする
という状態でも、まだ炎症が残っていることがあります。
見た目が少し良くなっただけで自己判断で中止せず、炎症がしっかり治まるまで使いましょう。
副作用が心配な方へ
正しく使用した場合、医師の管理のもとで重い副作用が起こることは多くありません。
診察では、
- 炎症が改善しているか
- お薬が適切に使えているか
- 副作用の兆候がないか
も確認しています。
心配なことがあれば、お気軽に医師やスタッフへご相談ください。
ステロイドは「少なく長く」ではなく、
「適切な量をしっかり使い、炎症をきちんと治す」ことが大切です。
この記事の監修

森しほ
ゆうスキンクリニック治療最高責任者
皮膚科医/産業医/抗加齢医学会専門医
皮膚科のことなら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
あなたのお力になれるよう、全力で診療させていただきます。
