首のポツポツ、実は皮膚科で取れます。「アクロコルドン」って知っていますか?

こんにちは。ゆうスキンクリニックの医師、森しほです。
「首に小さなポツポツが増えてきた」
「昔はなかったのに、気づいたら首のまわりにたくさんある」
「ネックレスや洋服に引っかかって気になる」
そんな経験はありませんか?
この首のポツポツ、もしかするとアクロコルドンかもしれません。
いわゆる「首イボ」「スキンタッグ」と呼ばれるもので、
首やわきの下など、皮膚がこすれやすい場所にできやすい、良性のできものです。(千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科|皮膚科、アレルギー科、形成外科)
◆ そもそも、なぜできるのでしょうか?
アクロコルドンは、年齢とともに増えやすいことが知られています。
特に首やわきなど、皮膚同士がこすれたり、衣類やアクセサリーが触れたりする場所にできやすいため、
加齢+摩擦などの刺激が一因と考えられています。(みはらえきまえクリニック)
ただし、「首をこすったからできた」という単純なものでもありません。
最近の研究では、アクロコルドンの一つ一つに、細胞の増殖に関係する遺伝子の後天的な変化が見つかっており、
単なる「汚れ」や「老廃物」ではなく、良性の腫瘍として考えられています。(医書ジェーピー)
ですから、
「ちゃんと洗っているのに、どんどん増える」
という方がいても不思議ではありません。
◆ できにくくすることはできる?
残念ながら、完全に予防する方法はありません。
ただ、首元への過度な摩擦を避けることは一つの対策になります。
たとえば、首を強くこする洗い方を避ける、衣類やアクセサリーによる刺激を減らす、乾燥が気になる場合は保湿する、といったケアです。
ただし、一度できたアクロコルドンを、保湿クリームなどで消すことは基本的にできません。
「首イボが気になるから、イボ取りクリームを塗ってみよう」
と自己判断するより、まず皮膚科で本当にアクロコルドンなのか確認することをおすすめします。
◆ 治療できます!

アクロコルドンは、皮膚科で取ることができます。
治療方法はいくつかあります。
代表的なのが、液体窒素、ハサミによる切除、炭酸ガスレーザーなどです。(千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科|皮膚科、アレルギー科、形成外科)
私が「きれいに取りたい」という方におすすめすることが多いのが、炭酸ガスレーザーです。
炭酸ガスレーザーは、レーザーでアクロコルドンを狙って蒸散させる方法です。
周囲の皮膚へのダメージを抑えながら、ポツポツを一つずつ処理していきます。
特に、
「首に細かいポツポツがたくさんある」
「できるだけきれいに取りたい」
という方には、選択肢になります。(YUKI皮フ科形成外科)
もちろん、すべてのアクロコルドンにレーザーが最適というわけではありません。
◆ 小さいものなら、ハサミで切ることも
細い茎がついて、ちょこんと飛び出しているタイプなら、医療用のハサミで切除する方法もあります。
場合によっては局所麻酔を使って処置します。
一方、大きいものや形状によっては、別の切除方法が適していることもあります。
つまり、
「アクロコルドンだから、この治療」ではなく、大きさ・数・形・場所・仕上がりの希望によって治療を選ぶ
ということです。
◆ 保険は使える?
ここは少し注意が必要です。
アクロコルドンの治療は、治療方法や医療機関によって、保険診療になる場合と自由診療になる場合があります。
たとえば、液体窒素や切除などは、病変の状態や診療内容によって保険診療として行われる場合があります。
一方、炭酸ガスレーザーは基本的に自由診療として行われることが多い治療です。(千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科|皮膚科、アレルギー科、形成外科)
「保険で取れるの?」
「レーザーだといくら?」
というのは、実際の大きさや個数、治療方法によっても変わりますので、受診時に確認してください。
◆ 「首だから仕方ない」と諦めなくても大丈夫です

アクロコルドンは良性のできものなので、基本的には放置しても問題ありません。
ただ、
「首元を見るたびに気になる」
「ネックレスが引っかかる」
「年々増えてきた」
という場合には、皮膚科で相談できます。
ただし、首のポツポツがすべてアクロコルドンとは限りません。
急に大きくなった、色が変わった、出血するなど、いつもと違う変化がある場合には、自己判断せず皮膚科で診てもらいましょう。(千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科|皮膚科、アレルギー科、形成外科)
首のポツポツ、実は「取れるもの」かもしれません。
気になっている方は、一度皮膚科で相談してみてください。
この記事の監修

森しほ
ゆうスキンクリニック治療最高責任者
皮膚科医/産業医/抗加齢医学会専門医
皮膚科のことなら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
あなたのお力になれるよう、全力で診療させていただきます。
