顔の赤み・赤ら顔・ニキビ跡の赤みにIPL。酒さや毛細血管拡張にも使われる光治療を皮膚科医が解説

こんにちは。ゆうスキンクリニック医師の森しほです。

「顔が赤いのが気になる」

「頬の赤みがなかなか消えない」

「ニキビが治ったのに、赤い跡だけ残っている」

「ファンデーションを塗っても赤ら顔が目立つ」

このような「肌の赤み」のご相談は、実は少なくありません。

「にきびあと」のお悩みでいらっしゃる方も、凹凸が気になる場合、色素沈着で黒っぽくなったあとが気になる場合、赤みが気になる場合など様々です。

そこで、ゆうスキンクリニックでも、IPLによる赤み治療を導入しました。

IPLは、シミやそばかすなどの色ムラだけではなく、肌の赤みに対してもアプローチできる光治療です。

ニキビ跡の赤みだけではなく、「赤ら顔」「酒さ」「毛細血管拡張」など、顔の赤みに効果が期待できる治療です。

そもそも「顔の赤み」にも原因はいろいろあります

一言で「赤み」といっても、原因は一つではありません。

たとえば、ニキビが治ったあとに残る赤みは、医学的には「炎症後紅斑」と呼ばれることがあります。

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでも、炎症が治まったあとに平らになって残る赤みを「炎症後紅斑」と説明しています。
時間とともに薄くなることもありますが、炎症が強かった場合には長く気になることもあります。(日本皮膚科学会)

一方で、顔全体が赤くなりやすい「赤ら顔」の場合には、酒さや毛細血管拡張などが関係していることがあります。

ほかにも、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎など、炎症によって赤みが出ているケースもあります。

つまり、

「赤い=全部IPL」ではありません。

まず、なぜ赤いのかを考えることが大切です。

赤ら顔・酒さにもIPLが使われることがあります

「酒さ(しゅさ)」という病気をご存じでしょうか。

酒さは、主に顔に生じる慢性的な炎症性の皮膚疾患です。

頬や鼻などの赤み、ほてり、血管が浮いて見える毛細血管拡張などがみられることがあります。

日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、酒さについて、
紅斑・毛細血管拡張、丘疹・膿疱など、主な症状に合わせて考える方向性が示されています。(日本皮膚科学会)

また、海外の国際的な酒さコンセンサスでは、持続する顔の中心部の赤み(持続性の中心顔面紅斑)に対する治療選択肢の一つとしてIPLや血管レーザーが挙げられています。(PubMed Central (PMC))

IPLは「シミの治療だけに使うもの」ではなく、肌の状態によって赤みの治療にも用いられます。

IPLが検討されることがある「赤み」の例

代表的なものとしては、

 ・ニキビが治ったあとの赤み
・顔全体の赤ら顔
・酒さに伴う赤み
・毛細血管拡張による赤み

などがあります。

ただし、これらがすべて同じ治療でよいわけではありません。

たとえば、はっきりした血管が浮いて見える場合には、血管レーザーが適しているケースもあります。

逆に、顔全体にほんのり赤みがあり、シミやくすみなども一緒に気になる場合には、IPLが治療選択肢になりやすいことがあります。

「赤み+シミ」「赤み+くすみ」「赤み+ニキビ跡」など、複数の肌悩みをまとめて考えられることがIPLの特徴の一つです。

ニキビ跡は「凹凸」と「色」を分けて考えます

ニキビ跡の治療では、ここが非常に重要です。

「ニキビ跡を治したい」と言っても、

凹んでいるのか。

茶色くなっているのか。

赤くなっているのか。

それによって治療方法が変わります。

凹凸が主な場合には、ダーマペンやフラクショナルレーザーなどが選択肢になります。

茶色っぽい色素沈着が主な場合には、肌の状態に応じて別の治療を検討します。

そして、赤みが主な場合には、IPLなどの光治療が選択肢になることがあります。

一つの治療ですべてを解決しようとするのではなく、
「今の肌には何が残っているのか」を見て治療を組み合わせていくことが大切です。

IPLはどうして赤みに働くのでしょうか?

IPLは、レーザーとは異なり、幅のある波長の光を照射する治療です。

赤みの原因となっている血管中のヘモグロビンなど、光が反応するターゲットに働きかけることで、赤みの改善を目指します。

そのため、赤みだけではなく、シミやそばかすなどの色素にもアプローチできる点がIPLの特徴です。

実際、海外の酒さに関するレビュー・ガイドラインでも、IPLなどの光・レーザー治療について、紅斑や毛細血管拡張の改善が重要な治療目標として評価されています。(OUP Academic)

では、Vビームなどの血管レーザーとどちらがいい?

これは「どちらが絶対に上」というものではありません。

赤みの種類によって向き不向きがあります。

たとえば、目立つ毛細血管や血管性病変をピンポイントに治療したい場合には、血管レーザーが適していることがあります。

一方、顔全体の赤みと、シミ・そばかす・色ムラなどをまとめて治療したい場合には、IPLが選択肢になることがあります。

そのため、

「赤みだからIPL」ではなく、「どんな赤みなのか」を診察することが大切です。

IPLのダウンタイムは?

IPLは、レーザー治療などと比較すると、一般的にダウンタイムが比較的少ない治療です。

施術後に一時的な赤みが出たり、シミなどの色素が一時的に濃く見えたりすることがあります。

肌の状態や照射条件によって経過は異なるため、施術前に医師が肌を確認し、照射方法を調整します。

「美容治療をしたいけれど、仕事を休むほどのダウンタイムは困る」という方にとっても、検討しやすい治療の一つです。

何回くらい受ければいい?

ここも、よく聞かれる質問です。

IPLは「1回で赤みが完全になくなる」という治療ではありません。

肌の赤みの程度、原因、肌質、照射条件などによっても変わるため、必要な回数には個人差があります。

そのため、まず1回受けて肌の反応を確認し、その後の治療方針を考えていく方法もあります。

ゆうスキンクリニックでは、1回からのお試しもご用意しています。

「自分の赤みにIPLが合うのか知りたい」という方は、まず相談していただくのもよいと思います。

赤ら顔は「肌が弱いだけ」とは限りません

顔が赤くなりやすいと、

「私は敏感肌だから」

「肌が薄いから」

「ファンデーションが合わないから」

と思っている方もいます。

もちろん、刺激や乾燥などによって赤みが出ていることもあります。

ただ、長期間続く赤みの場合には、酒さなどの皮膚疾患が隠れていることもあります。

日本皮膚科学会のガイドラインでも、酒さについて治療方法が整理されており、
2022年には酒さに対するメトロニダゾール外用薬の適応も日本で追加されています。(日本皮膚科学会)

「赤いから美容治療をする」のではなく、まず原因を確認する。

そのうえで、必要に応じて薬による治療や光・レーザー治療などを組み合わせる。

これが大切です。

AIに聞いてみた?「顔の赤み」についてよくある質問

最近は、肌の悩みを検索するだけでなく、AIに「これって何?」「どうしたら治る?」と質問する方も増えています。

そこで、顔の赤みについてよく検索・質問されやすい疑問をQ&A形式でまとめます。

Q. ニキビ跡の赤みは自然に消えますか?

A. 時間とともに薄くなることがあります。

日本皮膚科学会でも、ニキビの炎症が治まったあとに残る赤みを「炎症後紅斑」と説明しています。(日本皮膚科学会)

ただし、赤みが長く残って気になる場合には、肌の状態を診察したうえで治療を検討することがあります。

Q. 赤ら顔と酒さは同じですか?

A. 必ずしも同じではありません。

「赤ら顔」は一般的な表現で、顔が赤く見える状態を広く指します。

その原因として酒さ、毛細血管拡張、皮膚炎などが関係していることがあります。

そのため、「赤ら顔=酒さ」と自己判断せず、原因を確認することが大切です。

Q. 酒さでもIPLを受けられますか?

A. 症状によっては治療選択肢になります。

国際的な酒さコンセンサスでは、持続する顔面紅斑に対してIPLや血管レーザーが治療選択肢として挙げられています。(PubMed Central (PMC))

ただし、酒さにはさまざまな症状があり、薬による治療が必要な場合もあります。

Q. IPLはシミと赤みを一緒に治療できますか?

A. IPLは、シミ・そばかすなどの色素性の悩みと、赤みの両方にアプローチできることがあります。

そのため、「赤みだけではなく、シミやくすみも気になる」という方には検討しやすい治療です。

ただし、肝斑など、IPLが適さない場合もあります。

Q. 赤みなら、強い治療をすればするほど早く治りますか?

A. 必ずしもそうではありません。

特に赤みがある肌では、刺激によって症状が悪化することもあります。

肌の状態を見ながら、適切な治療を選ぶことが重要です。


「肌をきれいにする」は、赤みをなくすことから

肌の印象は、シミだけで決まるわけではありません。

凹凸、シミ、くすみ、そして赤み。

これらが組み合わさって、「なんとなく肌がきれいに見えない」という印象につながることがあります。

だからこそ、ニキビ跡も、

「凹凸なのか、茶色なのか、赤みなのか」

を分けて考えることが大切です。

そして、赤ら顔についても、

「ただの肌質」なのか、「毛細血管の問題」なのか、「酒さなどの皮膚疾患」なのか。

原因を確認するところから始めましょう。

ゆうスキンクリニックでは、肌の状態を診察したうえで、その方に合った治療をご提案しています。

「頬の赤みがずっと気になっている」

「ニキビが治ったのに赤みだけ残っている」

「赤ら顔をどうにかしたい」

という方は、一度ご相談ください。

この記事の監修

皮膚科 森医師

森しほ

ゆうスキンクリニック治療最高責任者
皮膚科医/産業医/抗加齢医学会専門医
皮膚科のことなら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
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