浦島太郎が老人になった心理学的な理由~ゆうスキンクリニックコラム
浦島太郎が老人になった心理学的な理由~ゆうスキンクリニックコラム
◆ 浦島太郎は、なぜおじいさんになった?
童話「浦島太郎」。
竜宮城で遊んだ浦島太郎は、最後に玉手箱によって、おじいさんにされてしま
います。
これ、ものすごくかわいそうです。
「なぜ!?」と思う人も多いかもしれません。
しかし実は、ここには心理学的な理由があるのです。
◆ 時間は感じ方によって違う。
実はサンディエゴ州立大学のジーン・トウェンジ博士は、大学生にストップウォ
ッチを渡して、
「時間を見ないまま、80秒たったと思ったら止めてください」
と言いました。
すると、気分がいい学生は、平均して71秒で止めました。
しかし気分が悪かった学生は、平均して100秒で止めました。
すなわち気分がいいほど、「時間を短く感じる」ということ。
逆に気分が悪い人は、同じ時間であっても「長く感じる」ということが分かり
ました。
↑間違えておりました!
上記のように書いたのですが、すみません。こちら日本語訳に際して、記載を間違えていました。
このときの実験、正しくは、
「80秒の時間を経たせた上で、『何秒経ちましたか?』と聞いた」そうです。
その結果、気分がいい学生は、平均して「71秒くらい経った」と言い。
しかし気分が悪かった学生は、平均して「100秒くらい経った」と言ったそうです。
よって結論として「気分がいいほど、時間を短く感じる」となり、何にせよ結論は変わりありません。
失礼しました!
浦島太郎の話
ここで浦島太郎の話に戻ります。
竜宮城は、この世のモノとは思えないほど超楽しい場所だったと考えられます。
すると「80秒を71秒」程度ではなく、「80秒を1秒」レベルに感じていた可能
性もあります。
すると時間は80倍で進むわけで、そこで1年過ごせば、80年経っていた、なん
てことだってあります。
すなわち玉手箱はただの「儀式」で、長い竜宮城での生活から現実に戻るに際
して、浦島太郎は現実に老いていただけ…という可能性が考えられるわけです。
◆ あなたの時間はどう変わる?
よってあなたも、思い出してみましょう。
「今日のバイト、すごく長かった」
「仕事、本当に長時間で大変だった…」
そんな風に思っているとするなら、それはただ単に「楽しくなかった」から。
そのため必要以上に時間を長く感じてしまっていたのかもしれません。
そうなると、ものすごくソンです。
なぜなら、つまらない時間を「より長く」感じることで、さらに苦痛が増えて
しまうからです。
逆に好きな人とのデートや、楽しいイベントだったりしたら、
「えっ!? もう夜!?」
「すごく早い! あっという間だった!」
なんて思ったりもします。
ですのであなたがもし「つまらない」「楽しくない」と思うのなら、強引でも
いいので、楽しい部分を見つけましょう。
「勉強は面倒だけど、この教科だけは好き!」
「仕事は大変だけど、もう少しここを工夫したら楽しくなるかも…!」
そういう、いい面を見つけるだけで、少しでも時間の感覚は変わっていきます。
すると結果的に、全体まで楽しく感じていくことだってあります。
どうか覚えておいてくださいね。
◆ 今回のまとめ
○ 時間は楽しいとすぐに過ぎ去る!
○ 逆につまらないと、長く感じる!
○ よって「つまらない」と思っていると、その時間がさらに長く感じて苦痛
に!
○ 強制的に「楽しい」ことを見つけること!
というわけで、いかがでしたでしょうか。
ちなみに自分は学生時代、デートが10秒で終わったように感じたことがありま
す。
いえ、ものすごく楽しかったとかではなく、会った瞬間に
自分「どこ行く?」
相手「行かない」
という会話のみで帰られました。
リアル10秒。感じ方とかでも何でもなく本当に10秒。
本気で竜宮城に行きたいと思いつつ、ここまで読んでくださって、本当にあり
がとうございました。
監修・制作 | このページは、ゆうメンタルクリニックの医師・スタッフが監修・制作しております。 特別監修・ゆうきゆう |
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