同じと強調することの大切さ

同じと強調することの大切さ

 

 

人間にとって、「同じ」であることを強調することによって、親近感は急激に強まっていきます。
これを「類似性による親近効果」と言います。

たとえば
「え、同じ○○県出身なんだ!」
「おお、君もサッカーやってたの!? 同じだね!」
「ええええ!? 同じ学校出身!?」

などのような場合ですね。

特にこの場合、「範囲が狭い」ほど、より親近感は強まります。

共通する人間が狭いことによって、よりレア感が増すからですね。

そういう意味で、逆に、

「君も、同じ男なの!?」
「え、あなたも私と同じ、女なの!?」
「うわっ! まさか君も日本人!?」

というのは、親近感は一切湧きません。

それどころかケンカが勃発するかもしれないので全力で気をつけましょう。

ちなみにこれは、ネガティブな面であったとしても、より共有感が生まれやすくなります。

たとえば、
「二人とも交通事故にあった」
「どちらもある大病を患った」
「二人とも、同じ悩みを抱えている」

などですね。

コンプレックスや悩みを共有することでより親近感が強まるわけです。

そういう意味で、今回の「太っている」というのも同じになります。

まぁ、太っている度合いとか、悩みの度合いは人によっても違うので「いやいやこっちの方がマシだから! 一緒にするなよ!」
とツッこみたくなる場合もありえるわけですが。

何にせよ、共有感は大切ですが、相手の反応を見つつトークしていくのがベストではないかと考えます。

 

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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