イラストレーターはタダで描くべき!?(1万時間の法則)~東京脱毛クリニックコラム

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イラストレーターはタダで描くべき!?(1万時間の法則)

こんにちは。ゆうきゆうです。

◆ タダで絵を描いてください!

さて時々ネットで、イラストレーターの方が、
「ファンの人に、『タダでイラストを描いてください!』と言われて困っている」
という書き込みや、そのやりとりを公開してる事例があります。

そういうのを見るたびに、思い出す話があります。

◆ ピカソと100万ドルの絵。

かの画家ピカソは、レストランで、ある女性に声を掛けられました。

「ピカソさん!? 私、あなたのファンなんです! 良かったらこのハンカチに、絵を描いてくださいませんか!?」

ピカソはすぐに、そのハンカチに、サラサラッと小さな絵を描きました。
簡単なものでしたが、ピカソならではの素晴らしい絵でした。
喜んで受け取ろうとする女性に、ピカソは言います。

「この絵の値段は100万ドルです」

女性は耳を疑います。

「そんな!? 今、30秒くらいで描かれたじゃありませんか!? たった30秒でその値段はおかしくないですか!?」

するとピカソは首を振りながら言いました。

「いえ。30年と30秒です」

すなわち今この場で簡単に描いたように思えますが、そこに至るまでに30年の経験が必要だった…というわけです。

もちろん、いや、
「ファンサービスと思いきや、描いた上で請求するの、かわいそうじゃない!?」
「そもそも100万ドル払えないとハンカチも返ってこなくない!?」
みたいなツッコミはあるので、どこまで本当か分かりませんが、とても面白い話だと思います。

実際に心理学では「1万時間の法則」というものがあります。

これは、心理学者アンダーズ・エリクソンが、ピアノやテニスなど、あらゆる分野でのプロを調べた結果、
「すべてのプロは、みんな1万時間にわたってそれについて練習していた」
というものです。
一切、例外はありませんでした。
1万時間より少ない練習時間で、それこそ「才能」だけでプロになった人はいなかったのです。

結局、「ただひたすらやり続けたかどうか」。
それだけなのです。

◆ 練習とモテ。

学生時代、楽器に手を出す男子は多いものです。
彼らの頭の中にあるのは、「ライブでキャーキャー言われてモテる自分」というイメージ。
しかし実際、アーティストは「ライブでキャーキャー言われるだけ」ではありません。

それは彼らのほんの1%程度の時間だけで、99%以上の時間、「自宅で地味に練習する」ことに当てられます。

実際、男子学生は、その時間で飽きます。疲れてやめます。
「俺はモテたいから楽器をしているのに、こんな地味な練習、イヤだ!」
と思って、いつのまにか楽器はホコリをかぶることになります。

マンガ家や作家も同じです。
「いつかマンガや本を出したい」
と思う人は非常に多いですが、やはりプロになれる人はごくごくマレ。

大半の人は、ちょっとだけ絵や文を書こうとして、
「思ったほどうまく書けない」
「意外に面倒で大変だ」
と考えて挫折してしまいます。

そしてプロを見て、
「自分もあれだけの才能があれば、プロになれるのに…!」
と考えます。

しかし、彼らは気づいていません。
そのプロは、彼らが「面倒」と放り出した「地味な練習」を、ただただひたすら毎日やり続け…。
それが1万時間に到達したからこそ、素晴らしい曲や絵や文を作り出せる、プロになれたのだと。

自分自身、今はマンガ原作や作家のお仕事をさせていただいてますが、確かにこの1万時間の法則、納得できる部分はあります。
ハバはありますが、1日に1時間~10時間くらいはネタのことを考えたり、何かを書いたりしています。
平均して、少なく見積もって5時間としても、一年で365をかけて1800時間くらい。
6年で1万時間に到達します。余裕です。実際その何倍か、とかは置いておいて、もう余裕で1万時間です。

◆ 才能のせいにしてしまう心理。

何にせよ重要なのは「継続する」ということだけ。
本当にそれだけです。

しかし大半の人は、それが分かりません。
「全部、才能のせいだ!」
「彼らは天才だからだ!」

なぜそう思うのか?
それはもちろん「そう思えば、自分が努力しないで済む、言い訳ができるから」です。

あの人は才能があって、自分はそれがない。
生まれつきだ。しょうがないんだ。
そう思って自分を慰めるのです。

さらに「継続できるのも才能だ」なんて言う人までいます。

でもそれだって違います。
継続できる人だって「気づくと簡単に継続できている」わけではありません。
眠いとき、つらいとき、やめたくなるときだってあります。

それでも、やってるんですよ。
たとえばマンガ家だって、「シメキリ」があるから、必死に頑張っている部分はあります。
同人誌だって印刷所のシメキリはありますし、たとえネットでイラストを発表してるだけの人も、「見てる人が楽しみにしてるだろうから」という理由で自分を鼓舞している部分はあります。
それらの「他人の目」などを駆使して、やっと継続できていて…。その結果が「1万時間」につながっているだけです。

「才能だけで、勝手に自動運転で1万時間過ぎる」

なんてことはありません。
もちろん「向き、不向き」はあるかもしれません。
それだったら、単に「自分が向いているもの」を見つけ直せばいいだけです。

しかしどんな方面に向かっても、最終的には「つらくても、飽きかけても、ただひたすら、継続する」ということは必要なのです。

◆ それだけあるなら、少し分けて。

実際、ネットで「イラストをタダで描いて!」という人は、ピカソの話に出てくる女性と同じではないかな、と思います。
生まれながら1億円を持っている人がいたら、
「その中から1万円くらい、くれてもいいでしょ!?」
と思うのと同じように。

「あなたは天賦の才能があるのだから、その中から、ちょっとだけタダでちょうだい!」
みたいな気持ちなのではないでしょうか。

それこそ「努力ではなく才能!」という思いこみや、また才能を持っていると考えている人への、ちょっとしたやっかみもあるのかもしれません。

何にせよ、このあたりの意識によって、その「イラストレーターさん、タダ問題」が生まれているように思えます。

◆ すべて練習につながっていく。

とはいえ、「だからイラストレーターさんにタダを要求するファンは間違ってる!」と言うつもりもありません。

そもそも「才能よりも継続の方がずっと重要」という事実をつきつけて
「そうか! 自分が悪かった! じゃあ継続しよう!」
なんてすぐに思考が変えられる人は少ないと思います。
「お酒は健康に悪いからやめよう!」と言って、すぐにやめられる人が一握りなのと一緒です。

またイラストレーターさんも、自分から言わせれば、
「そんなことをわざわざネットに書く時間があったら、その時間を少しでも絵を描いたり本業に当てたりするべき」
です。
そうすれば、1万時間どころかさらに時間は積み上がり、もっともっと上達していくはずです。

ピカソのエピソードだって、ピカソ自ら
「女性ファンに100万ドル要求してやったなう。まったく一般人はそんなことも分からないんだからww」
なんて話したわけではないでしょうし、そんなことを言ってたら、ピカソ先生とはいえ炎上必至です。
(当時SNSがあった前提で)

おそらく周りの人が聞いたりして、脚色が加わったエピソードであり、実際、ハンカチを返さないとは思えないので、
「冗談ですよ、はい」
と言いながら渡したのではないかと考えられます。

個人的に思いますが、1万時間を経験したプロは、根本的に「人を喜ばせるのが好き」なもの。
そのため、もし時間に余裕があるときにファンが希望してきたのなら、ちょっとした成果をプレゼントしてあげる人も多いかもしれません。
結局それすらも「練習」につながるわけですから。

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○ 今回のまとめ
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○ どんなプロも、必ず「1万時間」の経験がある。例外はない。

○ あなたも「あれは才能だ」なんて思って自分を慰めることなく、ただただコツコツ積み重ねてみよう。

○ その経験は、決してあなたを裏切らない。

というわけで、いかがでしたでしょうか。

大切なのは、小さな一つ一つをキッカケに「積み重ねる」こと。
それ以外に、あなたが成功していく方法はないんですよ。

(完)

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