梅毒
梅毒について
梅毒とは、梅毒トレポネーマによる感染症のひとつです。
梅毒は、性行為によって感染することが多い病気であり、発疹や腫れ、違和感などの症状が現れます。
梅毒という病名、時代劇などでよく耳にしますよね。医学の発達する前には、命を落とすこともあった病気です。
ところが、梅毒は過去の病気というわけではありません。
実は、最近も梅毒が流行ってきているというデータがあります。
「古くは“家康の次男”もかかり死亡…去年全国約1万3千人が感染『梅毒』の歴史 江戸時代は遊郭などで急増」
疑うべき症状
疑うべき症状は以下の通りです。
- 硬結、発疹や赤い斑点が皮膚に現れる
- 首や腕、体幹に湿疹が現れる
- 口内、肛門、陰茎等に潰瘍が現れる
- 頭痛、発熱、筋肉痛等の全身症状が現れる
感染経路
梅毒は、性行為によって感染することが多いです。感染した母親から胎児にうつることもあるため、妊娠中の検査は重要です。 可能であれば妊娠前にも検査を受けておくと安心です。
検査方法
医師による診察と、血液検査(抗体検査)により、梅毒にかかっているかどうかが判断されます。
治療方法
梅毒は、ペニシリンという抗生物質によって治療することができます。
初期のうちは抗生剤の内服を四週間続けるという治療が一般的にですが、進行してしまった場合、治療に時間を要することがあります。感染から三ヶ月ほど経つと全身に拡がり、治療に時間を要することがあります。梅毒かな?と少しでも疑ったら、早めに受診をして検査をすることが早期治療につながります。
また、患者自身も生活習慣などの改善が必要です。
母子感染
問題は、妊娠中の方が梅毒にかかってしまった場合です。 お母さんが梅毒にかかると、お腹の赤ちゃんに梅毒がうつってしまいます。これを母子感染といいます。
母子感染してしまうと、最悪、赤ちゃんが死んでしまうこともありえます。 そうでなくても、難聴や視覚障害などの障害があらわれることも少なくありません。 治療をすれば母子感染の確率は下がりますが、それでも完全に防ぐことはできません。 妊娠前や妊娠中に検査をして、予防をしっかりとしておくことが大切です。
余談ですが、鬼滅の刃の遊郭編の鬼である妓夫太郎も、母親が梅毒だったそうです。 妓夫太郎の肌や歯などの身体的な特徴は先天梅毒に見られる症状と似たところがあるので、もしかしたら妓夫太郎の妊娠時に母子感染を起こしたののかもしれません。
予防・対策
梅毒の感染を防ぐためには、正しいコンドームの使用が重要です。 また、特に気を付けたい妊娠中の方や妊娠を希望されている方は、本人だけでなく、性行為を行うパートナーも検査を受けましょう。 梅毒を疑う症状、何かいつもと違う症状がみられた場合は、早めに医療機関で相談することが大切です。
この記事の監修
森しほ
ゆうスキンクリニック治療最高責任者
皮膚科医/産業医/抗加齢医学会専門医
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