ニキビについて
マスクをするようになってから
ニキビが出来やすくなったと感じる方は多いのではないでしょうか?
マスクで隠せるとはいえ、ニキビができると結構テンション下がりますよね…
今回は当院の森医師がニキビについて解説していきます!
ニキビってなに?
ニキビは医学的には尋常性痤瘡といいます。
「尋常」って聞きなれない言葉かと思いますが、「よくある」という意味だと思ってください。
(尋常な時に「尋常」ってワードなかなか使わないですよね。)
さて、多くの患者さんが病院に行かずに自分でなんとかしようとしてしまう疾患No.1とも言われるニキビですが、
皮膚科医的にはすぐに受診してほしい疾患No.1でもあります。
理由は以下です。
ニキビの一生は大きく分けて3段階あります。
1.ニキビのできはじめ コメド
毛穴が詰まって皮脂がたまりはじめた段階
そこから更に進んで、
2.垢などがたまった黒ニキビ、毛穴の出口が塞がった白ニキビ
そこに細菌が増えて炎症を起こしてしまっている段階
3.赤いニキビ
となります。
3のように炎症が起きてしまうと、毛包の壁が壊されて、炎症がおさまったあとも「ニキビ跡」に悩まされることになります。
いわゆるクレーターですね。
そうなる前の、1や2の段階で治療しておくことが大切なのです。
特に、日本人は軽症のニキビであっても跡が残りやすいと言われていますので、早めの受診をお勧めします。
ニキビ治療でかかる費用
費用も気になるところですよね。
保険を使って三割負担の場合は、クリニックで支払う分は
初診時には、初診料+処方箋料+処置料で1000円~1200円程度
再診時には、再診料+処方箋料+処置料で400円~600円程度
です。
また薬局では1000円以内の支払いとなることが多いようです。
(あくまでも目安です。症状やお薬の種類、処方量などで変わってきます。)
トータルで2000円前後となりますね。
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ニキビ治療の通院頻度
通常は、初診から2週間後くらいに再診、その後は病状により2週間〜数ヶ月に1回の受診となります。
ニキビ治療
一昔前は、ニキビの治療といえば抗生剤!という感じで、
炎症の起きたニキビを抗生剤でおさえることしかできませんでした。
炎症が起きていないポツッと出来たニキビは「青春の象徴」なんて名前をつけられて放置されていたようなところがあります。
ところが、最近の治療では、
炎症の起きたニキビだけでなくニキビの出来はじめであるコメドを治すことができます。
ニキビ治療が劇的に変わったのは、アダパレンの登場からと言われています。
アダパレンを使ったお薬はディフェリン®ゲルとエピデュオ®ゲルの2つです。(エピデュオ®ゲルについては後述します)
毛穴の詰まりと、赤く炎症を起こしたニキビを改善する効果があります。
その後、過酸化ベンゾイル(BPO)というお薬が出来ました。
BPOも、アダパレンと同じくコメドにも炎症を起こしたニキビにも効果があるのですが、どちらかというと炎症を起こしたニキビをターゲットにしています。
BPOを含むお薬は、
・BPO単独製剤のベピオ®ゲル
・抗菌薬や保湿薬を含んでいるデュアック®配合ゲル
があります。
さらに、
アダパレンとBPOが両方入ったエピデュオ®ゲルもあります。
二つの成分が入っているからDUOだそうです。
(いや、患者さんが覚える必要は無いとは思うんですけども。)
さて、色々お薬がありますね。
こう見ると、みんなエピデュオを使えばいいのでは?と思いませんか。
実際ニキビ治療としてはエピデュオが効果を期待できると言われています。
ところが、これらのお薬全て副作用がありまして…
どれが一番良いとは一概に言えないのです。
・保湿剤を使う
・はじめは1箇所、翌日は2箇所…というように少しずつならしていく
・塗ってから10分程度してから洗い流す、徐々に時間を長くしてならしていく
などの方法を取ると副作用と付き合っていけることが多いです。
エピデュオはアダパレンとBPOがあわさって効果もすごいのですが、
特に副作用が出やすいお薬なのでなかなか最初からは使いにくい部分もあります。
アダパレン、つまりディフェリン®は、お肌にピリピリした刺激があります。
副作用はとても出やすいのですが、先程あげたような対策で2週間程度をしのげば副作用が落ち着いてくることが多いです。
BPO、つまりベピオ®ゲルやデュアック®ゲルの方は、菌をおさえて角質を剥がしていく働きがあります。
副作用の頻度はやや落ちますが、副作用が出てしまうと重い印象です。
使い始めてから数ヶ月の間に皮がむけたりじくじくしたり赤く腫れるなどの副作用が現れることがあるので、そのような場合は一旦お薬をお休みして受診するといいでしょう。
デュアック®ゲルは抗生剤が入っているので
急性期にはデュアックを使って落ち着いてきた維持期にはベピオなどの他のお薬に切り替えていくといったケースもあります。
炎症が激しい場合は抗生剤の内服や外用も行っていきます。
ニキビの治療と一言でいっても、このように色々なお薬があり、
それぞれに効果や副作用が異なるので医師によって使い分けは様々です。
ご自身のライフスタイルなども含めて、医師によく相談してみてくださいね。
脱毛とニキビ
ニキビは毛穴の詰まりが原因ですので、
毛がなくなるとニキビに対しても良い影響が出ると考えられています。
毛穴が引き締まることで炎症を起こしにくく、お肌に透明感が出るのです。
また、日々のヒゲ剃り、剃毛処理などが刺激になってしまってニキビを悪化させることもありますので、あらかじめ脱毛しておくことは重要です。摩擦や刺激はあらゆるお肌のトラブルの原因になるからです。
ただし、ニキビが炎症を起こしているときは、
その部分を避けて脱毛施術を行う必要があります。
また、脱毛した直後に一時的にニキビが悪化することもあり得ますので、脱毛を行う場合は保険診療も出来る皮膚科でお肌の状態を相談しながらですと安全ですね。
さらにキレイなお肌を目指すなら
ピーリング
サリチル酸マクロゴールピーリング
ニキビなどの炎症による色素沈着でお悩みの方には、サリチル酸マクロゴールピーリングがおすすめです。
ピーリング剤が毛穴の奥に入り込んで皮脂の詰まりをダメージなく取り除きます。
その際に余分な皮脂が排出されるため、ニキビの予防・改善につながります。
また、お肌のターンオーバーを促進する効果があり、角質ケア、毛穴のケアができます。
その結果メラニンが肌の外に排出されることで、シミの改善が期待できます。
さらに新陳代謝のリズムが整うことでメラニンが蓄積しにくくなり、さらに肌のキメも整い、高い美白効果を得ることができます。
ビタミン剤の内服※新宿院限定※
ニキビなどの炎症後の色素沈着を早く治したい方には内服薬もおすすめ。
皮脂の分泌を抑えたり、お肌のターンオーバーを促進する効果があります。角質ケア、毛穴のケアも期待できます。
①ハイチオール(朝夕食後1回1錠):シミの原因となるメラニンを排出・トーンアップも期待できる
②ユベラ(朝夕食後1回1錠):シミ・そばかす予防&体質改善が期待できる
③シナール(朝夕食後1回2錠):主成分のビタミンCによりメラニン色素を抑制
④トラネキサム酸(朝夕食後1回3錠):メラニン色素の生成・炎症を抑制し、美白効果が期待できる
ダーマペン
ダーマペン4
ニキビの跡やクレーターが気になる方にはダーマペンがおすすめ。
超極細の針で肌表面に小さな穴をあける施術で肌本来の自然治癒力を向上させることでコラーゲン生成やターンオーバーを促進します。
また、肌に浸透させる薬剤を調整することにより、ニキビ跡の他にこんなお悩みにも対応できます。
・肌質改善
・ホワイトニング
・エイジングケア
・皮膚修復
・AGA・薄毛・発育治療
・傷跡・妊娠線・手術跡の修復
HIFU(ハイフ)
ハイフ(HIFU)バレない!即日の小顔治療、たるみ治療
ニキビが改善されたら、お顔のたるみやシワ改善、トーンアップはいかがですか?
HIFUとはメスを使わない「小顔治療」とも言われ、皮膚は火傷させないで脂肪と筋肉の間にあるSMAS層へピンポイントに熱ダメージを与えることで肌を引き締めます。
またダメージを与えたことで、約2~6ヵ月にわたりコラーゲンの生成が促進されます。
たるみだけでなく、ほうれい線や二重アゴ、お肌のくすみが気になる方はぜひ。
この記事の監修
森しほ
ゆうスキンクリニック治療最高責任者
皮膚科医/産業医/抗加齢医学会専門医
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